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裏山ババアby野生児ジンタ
裏山ババアby野生児ジンタ
迅太は背後の林に人の気配を感じた。
振り返った迅太は生まれて初めて悪魔を見た。
いやもとい、魔女か鬼婆。
黒い飛白に身を包み、片手にカマ、もう一方に竹ぼうき。
真っ白な髪をザンバラに振り乱し、鼻息も荒くシワだらけの顔で歯を食いしばった形相。
迅太は思わず飛び退き、身構えた。
髪がザワザワと逆立つ。
培われた野生の勘が迅太に危険だと告げている。
カマを握り直している。
今にも飛びかかろうとしている姿は玄人裸足ならぬ猛獣裸足。
迅太の喉がゴクリと鳴った。
老婆が一歩踏み出した。
迅太は一歩後ずさった。
老婆の言葉を聞き終えるよりも早く迅太はその場を逃げ出していた。
毛の一本一本までが迅太に伝えたのだ。
ここにいてはマジでヤバイ、殺される、取って喰われると。
迅太は木々の立ち並ぶ林の中を駆け下りた。
その身のこなしをもし見る者がいたなら、しなやかな獣か一陣の風を連想したであろう。
ジャングルで育った迅太だからこその動きである。
しかし迅太は背中に感じていた。
魔物が自分と同じスピードで追いかけて来ていることを。
事実、二、三度ちらりと見遣った背後には、確かにキラリと光るカマの刃先があった。
目の端に鬼婆の武器を捉える毎に迅太の恐怖は二倍になり、逃げるスピードは三倍(当社比)になった。
『裏山物語・第一話−宇宙戦艦ウラヤマト−愛の戦士たち』より一部抜粋
小説原作:ケイ
『kei_ura01a.gif』, (1998/12/16), SIZE=[480*480], 35KB

ケイさんの裏山物語・第一話を読んだときに一番気になったキャラが、主役級の元気な少年ジンタや可愛い女の子宮歌ではなく謎の妖怪ババアだというのですから、私の感性もいい加減やばいと思います。
このイラストを思いついた理由は、もう一つの[裏山ババアby和尚円陣]と対比させたら面白いだろうなと思ったためです。
時の流れの無惨さを感じさせる内容になってしまいましたね。